話題だけが先行していっこうにリリースされない作品もあるが、ハリウッド側の日本アニメへの関心は依然として高く、あの名作も候補に上っているという。
日本のコンテンツ産業の中でも、世界的に強いとされるのがマンガとアニメ。中でもストーリー性の高いもの、ネームバリューの大きいものは、ハリウッドが実写版映画を製作しようと狙っている。映画化の話題だけが先行し、いまだ日の目を見ないでいるアニメ・マンガも多い。しかし最近では、「第2次の日本マンガ映画化ブームが到来しつつある」と見る映画関係者もいる。
ジャパニーズ・アニメやマンガを実写映画にしようという動きは、確かにある。
例えば米NewLineCinemaは2005年に、日本のマンガ「MONSTER」の実写版映画を製作すると発表した。
同マンガは浦沢直樹氏原作で、小学館の「ビッグコミックオリジナル」誌上で連載されたもの。欧州などを舞台にした本格的サスペンス作品が映画化されるとあって、日本のマンガファンにとってはうれしいニュースだった。
水面下ではほかにも、数多くの作品の映画化が模索されている。
公式に発表されたトピックとしては2002年頃に、鳥山明氏原作の日本を代表するマンガ「ドラゴンボール」と、ジャパニメーションの名作として一部で熱狂的なファンを持つ「AKIRA」が、それぞれ実写版映画化されるとして話題になった。前者は米20thCenturyFoxが、後者は米WarnerBrothersがそれぞれ映画化の権利を獲得している。
実写版ドラゴンボールのオープニングを見る!!
しかしながら、これらの作品はいずれもいまだに映画化されていない。消息筋によれば、「権利関係者の意見調整にてまどった」とも「満足いく映像が作れずにいる」とも言われている。
詳細な理由は不明だが、何らかの理由で想定したほど順調には劇場公開に結び付けられなかったとみていいだろう。
…いつ実現するのか「実写版ドラゴンボール」「実写版AKIRA」
そもそも映画業界には“面白そうなものは先物買いする”という文化がある。たったひとつのキラーコンテンツが会社を大いに潤す可能性があるため、「ヒットの種」を幅広く探そうという発想だが、裏を返せば芽が出ずにいる種が複数ある……という状況ともいえる。
ともあれ、2002年頃のこうした動きがいまひとつ大ヒットに結びつかなかったことから、傍目にはこの機運がしぼんだのでははないかという印象もうける。
なぜ、ハリウッドは日本のマンガに注目するのだろうか。
非常に基本的な部分として、原作が面白いから……という理由があることは間違いない。ハリウッドは前述のとおり、常に面白いテーマ・ストーリーがないか探している状況にある。
参照:iza・「日本アニメの実写映画化」にハリウッドが興味を示す理由
(´ω`)"先買い"するんだったら、ちゃんと実写にしてよ。
待ってるファンだっているんだから・・・