聖域が汚される。最後はもはやボクシングではなかった。
12回は度重なるレスリング行為を2度はたらき、減点3を受けた。前代未聞の反則の連発。最大で10点差が開く大差の判定で、大毅が醜く散った。
場内からは激しいブーイングが巻き起こる。「この試合で負けたら、切腹する」。
前日の会見の席上、激しい言葉で意気込みをアピールした大毅に、「切腹はどうした!」「腹を切れ!」と罵声が浴びせられた。
父・史郎トレーナー(42)、長男の興毅(20)=協栄、大毅は下を向いたまま。16歳の三男・和毅(ともき)も含め、一家は一切言葉を発することなく、控室から15人以上の警備員に囲まれて、逃げ出すように会場をあとにした。
97年6月、WBA世界ヘビー級タイトルマッチで元統一世界同級王者マイク・タイソンが、王者イベンダー・ホリフィールド(いずれも米国)の耳を噛み切って、3回失格負けとなったことがある。
このとき、ホリフィールドは「(相手に)勝てないと思ったボクサーの醜い蛮行」と斬って捨てた。
試合後、無言で会場をあとにした一家に、ホリフィールドの言葉が重くのしかかる。内藤の一言も痛烈だ。「大毅は(7月に王座を奪った)ポンサクレックよりも全然弱かったな」。
いやぁ〜、ボクシングのルールも一から勉強しなきゃいけないのか〜。大変だねェ〜(笑)
ついでに話し方の勉強もしたら?